カラスに連れ去られたクマの子どもが、人間の子として育てられるお話。
クマだった子が、いつの間にか人間の子になっているので、小さいお子さんへの読み聞かせにはちょっと難しいように思います。
生みの親と育ての親、どちらの親も子を思う気持ちに変わりはないし、
人間の親子と動物の親子、どちらの絆も深いものだと思い知らされます。
姿を変える不思議な力を持った子ども。
同じ力は持っていないけど、私たちの子どもも似たようなことをしているんじゃないか。
そして、連れ去った子をいつまでも見守り続けているカラス。
ただ悪さをしているだけのように見えて、本当は何か意図があってこんなことをしているのではないか。
人それぞれ、思うところ、思うことが違ってくる作品のように感じました。
たくさんの人に読んでもらって、いろいろな感想を聞きたい1冊です。