『The Ice Bear』が原題。
翻訳大賞受賞作品というだけあって、
ストーリーの中の印象的な「こおりのなみだ」という訳出が素敵です。
最初から最後まで「私たちは同じ、ひとつの生き物」というベースが感じられます。
クマの子どもたちは、母グマに愛情深く育てられますが、
1匹の子グマがワタリガラスにさらわれます。
その子グマは、さらに、子どもに恵まれない人間の夫婦に人間の赤ちゃんの姿で助けられ、
愛情深く育つのです。
その子が7つの時、生みの親(クマ)と育ての親(人間)が対峙します。
その子がとった行動がとても象徴的でした。
親子の絆を感じました。
かなり奥が深い内容です。
小さい子には少し難しいかもしれません。
じっくりと味わってほしいです。