文は短く端的で、詩のようなリズムがあって読みやすかったです。
あべさんの描いたこの絵本の主人公「カオジロガン」って、実はどんな鳥なのか全く知らなかったので、思わず調べてしまいました。
改めて、あべさんの描く動物たち(鳥含む)はものすごく元の動物たちの特徴を捉えているんだ〜と、思いました。
特に顔の柄の感じが笑えるくらいすっごく似てます。
絵本の中では
「すぎゆく雪の模様がおどってる、あそんでる。……」のシーンの絵がすごく好きです。
バックの山に描かれているのは色々な動物たちの姿で、隠し絵のクイズでもしている気分で楽しくなります。
この作品は物語性はあまりないので、ドドーンと存在感を感じさせるタイプのものではありませんが、何度も読み返していると、じんわり人割り生命の力すごさ、自然のあるがままの美しさが感じられる素敵な絵本だと思います。