ありがちな、赤ちゃんへの「産まれてきてくれてありがとう」という気持ちを描いた本だと思ったら、後半でしっかり『つらいことがあってもなきたいことがあっても あのひのことをおもいだせばだいじょうぶ』と、このたった数行で赤ちゃんを育てることの大変さ、親だからこそ感じる決して楽しいだけではない子育ての不安や迷い、葛藤をきちんと表現しているところがすごい。親の気持ちに寄り添って励ましてくれる一冊。
最近弟が産まれて嬉しいんだけどちょっと複雑な気持ちの4歳の息子に、絵本の『あなた』を息子の名前に変えて読み聞かせると、なんだかとっても嬉しくなって「もう一回!」とアンコール。何回でもどうぞ、だってわたし あなたのおかあさんだもの(笑)