文字数が少なく、絵もさっぱりとしたシンプルな絵本ですが、深〜いメッセージが込められています。
突然やってきた「しらないひと」。
しかも大男。足元しか見えません。
そこで王様は家臣に命じて攻撃を仕掛けます。
くすぐったりつっついたり、とうとう大砲まで用意して。
ところが・・・。
「しらない」からこそ、人は恐怖を感じ、排除しようとします。
「しる」ことで親密な雰囲気が流れ始め、お互いを理解するための努力がはじまります。
いじめから人種差別、そして戦争まで。
多くの悲劇の原因は、この「しらない」ことにあるのではないでしょうか。
小学生から大人まで、幅広い年齢の方におすすめします。