5・6歳からとはいえ、幼児の絵本。
この『つるのおんがえし』の完成度の高さにビックリしました。
大人でも十分読み応えのある本文と、繊細で美しい絵。
『つるのおんがえし』の物悲しい雰囲気が、最大限に引き出されている作品だなって思いました。
お殿様が出てくる設定は初めて読みましたが、「悪」が入ることで、物語がより一層深くなった感じがします。
おはなしもうひとつ『ふるやのもり』は、すごくテンポが良かったです!
短くまとめられているのに 惹きこまれて、思わずくすっと笑ってしまいました。
代々伝わるむかし話。
形を変えることなく、語り継いでいってくれそうな一冊だと思います。