旅する葉っぱが、抒情的に描かれています。本当に一枚の葉っぱなのにそこにドラマがあるんです。いろいろな季節の中で生きる葉っぱを、とても丁寧な描写で感じることができます。子どもには少し難しい内容かもしれませんが、絵も美しいので、少し大きくなってプレゼントしてもよいかもしれませんね。声に出して読んでいるだけでも、この風景が自分の体の中に入ってくるような気持ちさえしてきます。たき火ってなぜだかわからないけれど幸せな気持ちになるんだ、っという言葉が素敵です。そう、本当に理由なんてないけれど火を見ているとほっとあったかくなるんです。葉っぱの命が集まって、生きている温度になるんでしょうか。なんだか周りを囲みたくなるんですよね。