ふたつの月の物語」 レイラさんの声

ふたつの月の物語 著者:富安 陽子
出版社:講談社 講談社の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:2012年10月23日
ISBN:9784062178808
評価スコア 4.33
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みんなの声 総数 5
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  • 14歳の少女たちの夏休み

    • レイラさん
    • 40代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子19歳、男の子17歳

    酒井駒子さんの幻想的な二人の少女の絵の表紙が印象的です。
    『盆まねき』で小学生の女の子の不思議な体験を綴った作品のあと、
    主人公を14歳の二人の中学生としたファンタジー。
    とてもリアリティがあり、最初から提示される数々の謎が読み進めるごとに明かされ、
    最後にジグゾーパズルの最後のピースが埋まる感覚で、一気に読んでしまいます。
    養護施設で育った美月(みづき)は、ある日不思議な条件(月に関連するなど)で、
    富豪の老女の別荘に招かれます。
    同じようにして、月明(あかり)も招かれたのです。
    その別荘で心を通じ合わせ、それぞれの不思議な力で、
    二人は自分たちの、知られざる出生の秘密を知ることになります。
    別荘の前のダム湖に沈んだと言われる弓月村のエピソード、
    別荘に関わる人々の正体、裏山の祠・・・。
    神社を中心に行われる神事をベースに、日本古来の信仰が描かれ、
    日本人のDNAの琴線に触れる思いでした。
    また、みづきが育ったのがキリスト教系の養護施設、あかりが育ったのが寺、と
    日本らしい混沌とした宗教の狭間を見る思いでした。
    特に土着信仰や神事については、作者のかなり深い造詣を感じました。
    加えて、生死観や親子の愛情もたっぷり描かれ、とても奥深い余韻を感じました。

    投稿日:2013/08/16

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