『ボリボン』がすっかり気に入ったので、マレーク・ベロニカさんの他のシリーズも試してみました。結論から先に言うと、2歳半の息子にちょうど良いストーリー絵本でした。
最初この絵本を見たとき、息子と二人で声を揃えて「あ、ボリボンだ!」。色は違えど、そっくりです。気になってマレーク・ベロニカさんのホームページを見てみたら(一部日本語で書かれています)、このブルンミ・シリーズ、原語ではブルンミではなくてボリボンでした。この絵本の題名も『ボリボンとアンニパンニ』です。やっぱり!と嬉しくなりました。
しかし、「彼」は、『ボリボン』ではもの言わぬぬいぐるみでしたが、こちらのシリーズではアンニパンニと対等に会話をします。この絵本はその1作目で、二人の出会いが描かれています。いちごつみにでかけたボリボンが、靴と服と帽子を見つけ、着て歩いていくと、それらの持ち主の女の子が泣いていて返してあげ、お礼にいちごの生えている場所を教えてもらうという展開です。靴と服と帽子、いちごという身近な題材、難しすぎないテンポよい展開、子供の好きな繰り返し、無駄のない絵、私も読みやすく、息子も理解しやすい絵本でした。
アンニパンニが泣いて「なくなっちゃったの」と言っている場面で、少し間をおいて息子の反応を見てみたら、「くまさんが持っているから大丈夫だよ!!!」とにっこり。
久しぶりに親子で気に入る絵本に出会いました。同じマレーク・ベロニカさんのキップコップのシリーズも読んだのですが、こちらの方が小さい子でも楽しめます。ボリボン→ブルンミ→キップコップの順でレベルアップしていくような気がしました。お勧めです!!