私が疲れている時に、寝る前の読み聞かせをこの1冊で勘弁してもらおうと思って手に取りました。だけどだけど、とても10ぷんではねられません。
あそこにも仕掛け。ここにも仕掛け。本の中に本がある。表紙、裏表紙、表紙裏、裏表紙裏、隅から隅まで、無駄なく使っての作者の大サービス。静かな雰囲気に持って行きたいはずの「おやすみなさい」の前の10分は、上の子も巻き込んでまるでアトラクションタイムとなりました。
子供達の一番のお気に入りは、10匹兄弟のハムスターが11匹兄弟になることをほのめかしている場面。続編が読みたいそうです。
「こんなに騒いでいるのにどうしてお父さんは気がつかないんだろうね」と不振に思っていた長女ですが、最後にお父さんが男の子にキスをしている場面でほっとしたようでした。