アンニパンニはまるでブルンミの母親のようですね。もとはと言えば、アンニパンニが泣いていて、ブルンミに助けてもらったのに、いつのまにかこんな関係になっています。
ブルンミが雪だるまをどうしてもそこに置きっぱなしにして行けず、ソリから降りて雪だるまのところに戻った場面が印象的です。息子は毎回足跡を辿って、次のページをめくり、「雪だるまのところに行ったんだよ!」と教えてくれます。必要不可欠なものだけ描かれた無駄のないシンプルな絵が素敵です。また、アンニパンニの表情も良いです。きりっとした顔、怒った顔、理解を示す顔が、よく感じ取れます。
全体的に子供らしい行動がよく描かれていると思います。だから息子も感情移入して聞いていられるのかもしれません。
こんな絵本を読んでいると、私たちの住む東京では滅多に雪が降らないのが残念に思えます。