子供の病気を流し雛に託して川に流す、という粗筋は
ほかの作品と共通する部分ですね。
この作品の特徴的なところとしては
やはり、河童が登場することでしょう。
最初は この河童がおどろおどろしい感じで怖く思えました。
でも、河童も 人の(河童の?)親。
病気の娘のため、流し雛を手に入れたかったのです。
それが分かると、勝手ながら河童に少し親近感を抱きました。
(でも、やっぱり少し怖いかな)
川底にある河童のお屋敷は、幻想的で龍宮城さながらですね。
帰りに河童のお父さんが
背中にももちゃんを乗せて送ってくれる場面なども。
いい河童だと分かると安心して読める作品です。