最近、宇宙や科学の好きな息子。
今まで読んできた本の中にたくさん出てきたガリレオと言う言葉。
人物の名前だけど、それを一種の記号のように認識しているのではないかと感じて、手に取りました。
500年前、天動説を唱えた為に異端児とされ、幽閉されたまま生涯を閉じたガリレオが、幽閉先の自宅で自らの人生を語る絵本です。
彼の生まれ育った環境にはじまり、
医学を志すも、彼の全く新しすぎる提案に誰も耳を傾けず、挫折したり、
数学に興味を持ち、25歳で大学の教授になるも、やはり周りの軋轢によりやめたり、
もしその当時、彼の話を聞き、理解を示してくれる人がいたなら、現在はどのような世界になっているのだろうと思ってしまいました。
そして天体に興味を持ち、発見し、天動説に至るまでの経過や、確信を得るまで、それらを公表したがために受けた迫害。
晩年は自宅から出ることも叶わなくなり、ついには目も見えず、終えた生涯。
1993年、ガリレオの説は正しかったと公に認められますが、彼の名前はあまりにも偉大すぎて、どこか神話めいたものになってしまいました。
そんなガリレオが確かにその時代に存在したのだということを改めて実感することができました。
最後に、太陽を長時間、直接見たから、目が見えなくなったんだよ、当時は太陽は目に悪いって分からなかったんだ。
と息子に説明しておきました。
蛇足ではありますが、一言付け加えた方が、より良かったかと思います。