小学校6年生に読み聞かせをしました。読み聞かせの途中で思ったのですが、この子たちは貧しくて食事が月に一度になることや学校へ行けない子どもたちがいるという状況とは無縁なんだなあと。という私もなのですが。
今年の9月にさくまゆみこさんの講演会で日本は島国だから外国で起っていることを身近にとらえにくい状況にあることをおっしゃっていて、さくまさんがこのようにアフリカの国・人についての本をたくさん翻訳して下さっていることで、私たちも今まで知らなかったことに出会えるんだなあとしみじみ感じました。
アフリカのマラウィで飢饉で学校を辞めざるを得なくなったウィリアムが図書館の本で勉強して、風力発電につなげていくという実話を元に描かれています。
この本を紹介した方からは「日本だとこうやって子どもの時から一つのことをやり遂げるってことがないね」と言う意見もあり、なるほどと。
読み聞かせした子どもたちからこの本について感想を聞く機会はありませんが、自分たちと同じぐらいの年齢の少年が物を作り上げていく姿に固唾をのんで聞きいっている様子が感じられました。
絵本の持つ力、伝える力をまた一つ発見できた絵本でした。