絵本というより、画集といってもいいくらい素敵な絵本です。
画家パウル・クレーの絵に、言葉の魔術師谷川俊太郎が言葉をつむぐ。
谷川俊太郎さんが大好きな私には、本当に素敵な贈り物でした。
といっても、自分で買ったのだけど。
これを世に送り出した出版社に拍手をおくりたいくらいです。
谷川さんがいうように、クレーの絵には「魂がすんでいる」
じっと眺めていると、ごんごんと心を打ってくる。
私にはそれが言葉にできない。
その感情をことばにできる谷川さんは、やっぱりすてきだ。
クレーの絵も、谷川さんのことばも、すこしかなしげで、憂鬱で、
でも、がつんがつんと心に響いてくる。
ことばがいきてる、絵が動いてる。