「せかいで一番らんぼうもので、世界で一番きたならしい男の子」エドワルド。
たまたまちょっといじわるしただけなのに、
時々ちょっと悪いことしただけなのに。。。
大人にそんなふうにレッテルを貼られて
どんどん本当に悪い子になっていくエドワルド。
でも、またほんのちょっとしたことで、
逆に「やさしい、いいこ」といわれたエドワルドは、
今度はどんどんいいこになっていきます。
簡単にレッテルをはってしまうことの怖さを
バーニンガムらしい風刺のきいた絵本で教えてくれます。
私も子どものころ母親に
「あんたはほんとに冷たい子だ」といわれ、
それ以来、どうしてもやさしい子供にはなれませんでした。
それはそう決め付けた親への反抗でもあり、
認めてもらえない悲しみを隠して意地をはって。
親や大人に「わるいこ」と決め付けられた子供は、
立ち直るきっかけも、やり直すきっかけも、
自分を大切に思うことも、なくなってしまう。
逆に、ちょっとだけでも認めてくれる人がいれば、
人は信じられないくらい自信をもって、その人らしく生きていくことができるのに。
今自分も子育ての真っ最中。
まだまだ小さくて、どのようにでもなれるまっさらな子供の心。
表に表れた行動や言動だけで、「この子はこうなんだ」って決め付けずに、
子供の心にそって、その時々で子供を認めてあげられる親になりたい。
そんなことを改めて感じさせてくれた絵本です。
とはいえ、日々の育児でついついレッテルを貼ってしまいがちな私。
あれほど自分がいやだったことなのに。
大事なことを忘れないように、
ずっと手元において、時々読み返しています。