落語絵本は、高学年に人気です。
この作品は、落語家柳家喬太郎さんの三つのお題を客席からもらってつくった「三題噺」として誕生した新作落語に大島先生の絵がコラボした絵本です。
くらげの子くらのすけの大きな海デビューから、お話は始まります。
おかあさんに、慣れるまではそばを離れちゃいけない事と、こわいめに遭った時は、体中にありったけの力を込めることを教えられたのですが、
大きな波にさらわれて、砂浜に打ち上げられ、・・・・・・。
いやいや頼りなげなくらのすけ君が心配で、ページを繰る手も進みます。
遠足のバスの登場で、まったく先が読めませんでしたが、バスの中の様子の見開きになんとも賑やかで元気な空気がみなぎっていて、思わず笑っちゃいました。
さて、この後のくらのすけ君の母恋しいあまりの可愛らしい勘違いに、クスッ!
おかあさんに会わせてやりたいなぁ〜、いや、きっと会えるよねぇ〜と心配しつつ読みました。
お話そのものの奇想天外な面白さと、大島先生のダイナミックな絵が本当にマッチしていました。
くらのすけ君がどうやって、おかあさんと再会できたかは、読んでのお楽しみということで、・・・・・・。