8歳の息子と読みました。
「ぞうの森」と、「ポテトチップス」が、
どう繋がるのかがよく分からず、
でもなんかありそうだぞ、と思って図書館から借りて来た一冊。
読んでみて、なるほどです。
前半部分はもっぱらぞうのお話。
河を渡るのにおぼれかけるこどものぞうに、
なんとかこどもを助けるお母さんぞう。
どうしてそこまでして河を渡る必要があるのか、
というところから、
どんどん話の核心に近づいていきます。
一見、自然豊かに見えるボルネオの森は、
その大部分は実はパーム油の材料になる樹木のプランテーション。
そのパーム油を使ってできるものに、
私たちの身近な、ポテトチップスだったり、ドーナツだったりがあり、
大人の私でも結構ショックでした。
人間のために、動物たちの住みかが失われていること。
それも、眼に見えない外国での出来事であり、
普段、日本に住んでいる私たちは、意識さえ、していないこと。
私たちにできることはあまりないかもしれませんが、
それでも、地球上でこういったことが起こっているという意識は、
持っていきたいものだと思いました。
できるだけ多くの小学生、そして大人のみなさんに読んでいただき、
そして知っていただきたい一冊です。