ちょっと変わった面白いお話でした。
ヘリオさんが、買った鍋の絵には、「決してらくがきするべからず」と書いてあります。
そうくれば、お話の定石として、絶対落書きするに決まっているではありませんか!
読者は、いつ落書きするのか、するとどうなるのかとわくわくしながら読み進んでいきます。
そして、その結果は・・・。
思った通り3割、ありゃりゃ7割といったところです。
もう少し、冒険があったり、ヘリオさんが幸せな思いをする場面なんかがあったりすると楽しかったような気がします。
でも、絵の中が真実なのか、絵の外が真実なのか、自分の存在するのはどっちなのかなんていろいろ考えて、頭がこんがらがってしまうのが、また楽しい絵本でした。