グリム童話の矢川澄子さんバージョン再話シリーズの1冊です。
矢川さんの邦訳も小気味よいテンポで素敵でしたが、個性的で、ちょっと(いや、かなり?)変わった人物像を描くスズキコージさんのイラストが、ラストが意外に怖いグリム童話を、面白くておかしい作品に仕上げてくれた気がします。
昔、原作(もちろん邦訳)を読んだような気がするのですが、あまり真剣に読んでいなかったみたいで、うろ覚えでした。もし、自分が子どものときにこの絵本を読んでいたら、すごくインパクトがあるので、ずっと覚えていただろうな。って、気がします。
内容は、個性豊かな変わり者たちが旅先で知り合い、仲間となって力を合せ、ある国の王様が出したの賭けごとに勝つ。というお話でした。
ものすごく目茶苦茶なお話ですが、なんだかその滅茶苦茶さが面白かったです。