「どうぞのいす」のうさぎさんが、表紙絵いっぱに描かれていて、何かを引っ張っています。
今度はどんなお話かな〜?って、思いながら開きました。
大工仕事がやっぱり得意なんですね。
今度は、みんなで使えるテーブル作り。
完成したら、みんなで使えるように、みんなが来るところがいいと、車に載せて運んでいく事に、・・・・・・。
うん、とこ、ごろりん、ごろりん ごろりん
この車を引く掛け声と音が、テーブルの重さを伝えてくれます。
しばらく行くと、荷物が軽くなったみたいに感じたうさぎさん。
車を引く音も、ごろん ごろん ごろん に変わっています。
さらに、先に行くと ころん ころん ころん ころん に。
また、しばらく行くと、ころ ころ ころ ころ ころ ころ に。
みんなだまっておてつだいをしてくれました。
この、黙って″は、すすんで″っていう事ですよね。
だから、読者も読んでいて、とっても清々しい気持ちになるんです。
車が軽くなった理由に驚きながらも感激気味のうさぎさん。
みんなもみんなのためのテーブルだと知り大喜び。
喜びを素直に声にできるって、ステキですね。
その場の空気がパ〜ッと明るくなります。
切り株を椅子にと思ったら、みんなこのテーブルでやりたいことがたくさん。
切り株はでも一つです。
ここで、だまって、姿が見えなくなるうさぎさん。
「どうしたのかな?うさぎさんどこへ行ったのかな?」ってお子さんに聞いてみたくなりますね。
次の日のみんなテーブルを囲んで揃って座っている様子に、私も感激〜♪
あ〜、一つの残っている切り株の椅子の席は、夕べ頑張った・・・・・・。
他者のために、進んで行動を起こすこと”の素晴らしさ気持ちよさが、小さい読者さんたちにもしっかり伝わっている作品だと思います。
図書館で出会う親子連れが、選書に悩んでいる時いつも「どうぞのいす」をおすすめしていますが、次回からこちらの作品も一緒にすすめようと思います。