タイトルや表紙のイメージではもっと楽しいお話かなと思っていましたが、読んでみると全く違う。いじわるで嫌われ者のクロコダイルが、1匹のイルカの女の子に恋をするお話でした。イルカの女の子・アヤカを想うあまり、クロコダイルは沖へ出て、一人ぼっちで最期を迎えます。色鮮やかな挿絵が、まるで映画のような臨場感を生んでいます。クロコダイルの気持ちになると、アヤカなぜ帰ってきてあげなかったのと思ってしまうけど、これまでの罰なのかもしれません。最期に恋を知っただけでも幸せだったのかな。なんだかいろいろ考えてしまって、ちょっと寂しい気持ちになっちゃいました。