子どもに定期的に届いていた「こどものとも」の傑作シリーズの一つとして我が家にきました。
ラトビア民話であるというこの本、初めて手にしたときは、なんだか妙な内容というのが正直な感想でした。
淡々とした口調で、逃げたうさぎをつかまえるために、色んなもの(狼、こん棒、火、川、牛)に頼むけれど、皆、「自分でやるんだな」と、相手にしてくれない。
最後に頼んだ熊だけが、牛を追いかけたために、まわりまわってうさぎが帰ってくるというストーリー。
何故、動物に混じって「こん棒」がでてくるのかも謎だし、結局主人公は、他人に頼っただけなのに、最終的にはラッキーな結果で、何の教訓も感じないし、一体何なのかなと思いましたが、そもそも民話ってそんなものなのかもしれませんね。
「自分で〜するんだな」というくりかえしの言い回しが子どもにはオオウケで、それ以来、我が家では誰かが何かを頼むと、「自分でやるんだな」と言い返したりするほどです。
やはり、傑作シリーズに選ばれるだけのことはあるのかなと思います。
なんだか妙な部分が、この本の、魅力なんでしょう。