表紙絵から物語の子どもたちの「熱さ」を感じることができる作品です。
作者のくすのきしげのりさんも、挿絵の山本孝さんも、今を時めく児童書・絵本界の人気作家のおひとりなので、この表紙を見たとき、すごいタッグだなと、思いました。
“腕相撲”って、日本ではメジャーでゃない競技というイメージを持っていましたが、こうして改めて見ると、やっぱりスポーツの一種だったんだなと、感じました。
この作品の面白いところは児童書としては珍しく、最後に20年後の同窓会のシーンが描かれていることでしょうか。
担任の先生とマンツーマンで「腕相撲の特訓」をしてもらっていたことについて、当時、クラスメートが不平不満をもらさなかった理由が明らかにされます。
改めて、こういう熱血先生って、いいなぁ。こういう先生に出会えた子どもたちって、先生を習って、素敵な大人になるんだろうなぁと、思いました。
いろいろ難し時代ですが、この本は児童書ではありますが、子どもたちより、小学校の先生に読んでもらって、参考にしてもらいたいと思います。