サムくんはまだ小さくてスイッチに手も届かないし洋服ダンスの服にも届かないというのを読んだ時、踏み台か椅子があればいいのにと思いました。すると、おじいちゃんから椅子が届いたので、誰でも考えることは同じだなと思いました。うちの息子にも洗面台で手を洗うために椅子が用意してあります。それは友だちの家に遊びに行った時に、椅子が置いてあったからそれを真似したものです。
踏み台になる椅子一つで、子どもの行動範囲は広がりますよね。息子も2歳ぐらいの時に、電話機を手の届かない上の方に置いてあったのに、椅子の上に立って受話器をはずしていたことがありました。子どもは、いつも大人がしていることができるようになるのは嬉しいことらしく、とても誇らしげでした。
自分で何かしたい・しようとするのは、自立の始まり。おじいちゃんがプレゼントしてくれたのは、椅子一つですが、サムくんの自立の助けにもなったようで、何より嬉しいプレゼントだっただろうなと思います。誕生日のお話なので、この絵本を子どもにプレゼントしてもいいし、本と同じように椅子をプレゼントしてもいいなと思いました。