ものすごく胸が痛い本でした。
転校生のマヤ。
その異質さに触れ
仲間外れや嘲笑などで、はじいてしまう、あたし他大勢の子供たち。
いじめの構図は似たり寄ったりで
どこにでもあるのだなぁと、昔を思い出したりしました。
先生が、洗い桶の水に小石を落とし、さざ波をたたせて
「ひとりひとりのやさしさは、さざなみのように広がっていく」というのですが、
私は、このたとえは逆ではないのかと思ってしまいました。
マヤが小石で
投げ入れられたがために、その異質さが伝播して、周りが動揺する・・。
みんなが心にやさしさを持っていると同時に
平気で傷つけてしまう残酷さも持ち合わせていると思っています。
人の心は単純でいて複雑です。