話題
かむもかまぬも神だのみ めちゃヘンな早口ことば

かむもかまぬも神だのみ めちゃヘンな早口ことば(小学館集英社プロダクション)

これ、言える? 言えたらヒーロー! みんなで遊べる! 一瞬で噛んじゃうヘンテコ早口ことば!

  • 笑える
  • 盛り上がる
  • ためしよみ

ハナちゃんのトマト」 夏の雨さんの声

ハナちゃんのトマト 作:市川 里美
出版社:BL出版 BL出版の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:2013年07月
ISBN:9784776405818
評価スコア 4.31
評価ランキング 20,258
みんなの声 総数 12
  • この絵本のレビューを書く
  • 夏野菜の王様

     これぞ夏野菜の定番といえるのが、トマトです。
     トマトは17世紀半ばに日本に伝わりましたが、最初は「唐柿」と呼ばれていたそうです。確かにどことなく柿に似ていなくもありません。
     食べ物として定着していくのは昭和になってからといいます。最初は鑑賞用でした。
     野菜には一つの品種で色々な仲間がありますが、トマトは原則その大きさによります。大玉トマト、中玉トマト、そしてミニトマトといったように。
     私の菜園では今大玉トマトとミニトマトを栽培しています。この時期(5月中旬)にかわいい黄色い花を咲かせます。

     そんなトマトの絵本がありました。
     市川里美さんの『ハナちゃんのトマト』。タイトルの通り、ハナちゃんという女の子がお父さんにトマトの苗を買ってもらって、それを夏休みの間田舎のおばあちゃんの畑で育てるというお話です。
     トマトの葉を虫に食べられたり、台風がやってきたり、ハナちゃんの気苦労は絶えません。
     特に台風がやってくる場面、「はたけのようすをみにいかなくちゃ」と、あわてているハナちゃんの気持ちはよくわかります。
     自分が育てているということは、しかもハナちゃんのように、栽培初心者にとっては台風なんてとんでもない出来事です。
    自分のこと以上にトマトのことが気になります。

     そういう心配があって、収穫時のうれしさは倍増するのです。
     自分の苗から赤い実をつけたトマトをほおばるハナちゃんの、満足そうな顔といったら。
     「おひさまのあじがする!」なんて、喜んでいます。
     トマトって、その赤い色という点では得をしています。
     もし、明治の時代にもっと普及していたら、夏目漱石の『坊っちゃん』に「トマト」とあだ名される教師が登場してもよさそうだし、クライマックスの生卵投げ事件もトマト投げであれば、もっと面白かったかもしれません。

     ハナちゃんはいなかのおばあちゃんに栽培の苦労だけを教えてもらったのではありません。
     収穫した野菜を食べることも、ちゃんと教わります。
     食して初めて野菜の良さがわかるのではないでしょうか。

    投稿日:2015/05/24

    参考になりました
    感謝
    0

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

さらに「ハナちゃんのトマト」のみんなの声を見る

「ハナちゃんのトマト」にみんなの声を投稿された方は、こんな絵本にも投稿しています

きんぎょがにげた / きんぎょがにげた / しろくまちゃんのほっとけーき / はらぺこあおむし / もこ もこもこ / おつきさまこんばんは / いないいないばあ / がたん ごとん がたん ごとん / ぐりとぐら / じゃあじゃあびりびり

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



人気作品・注目の新刊をご紹介!絵本ナビプラチナブック

みんなの声(12人)

絵本の評価(4.31)

何歳のお子さんに読んだ?


全ページためしよみ
年齢別絵本セット