女の子は、人と話すことが苦手でした。
小学校へ行ってもひとりぼっちでした。
かなしい時は、浜辺へきれいなかいがらをさがしに行きました。
かなしさを忘れることができたからです。
そして、ある日のこと、浜辺で、小さな小さな、真っ黒なこねこと出会ったのです。
女の子は、そのこねこに『プシュケ』という名前をつけて、仲良く暮らしました。
女の子は成長し、プシュケとの関係も少しずつ変わってきます。
プシュケの、女の子への思いは変わりません。
そして、その日がやってきます。
命の長さと恋する気持ちの違い…
最後に見せてくれた夢。
なんだか、胸をぎゅっとつかまれたような気持ちになりました。
昨年、天に召された、我が家のにゃんちゃんを思い出し、涙がこみ上げてきました。