新しい本に出会う時の出会い方はさまざまだと思いますが、最初にこの本を知ったのは徳間書店の本に入っている小さな出版案内でした。
タイトルと本の内容紹介を読んでこの本はぜひ読んでみたいし、きっと私の好きな本だろうという確信がありました。
タイトルのにも「図書館に児童室ができた日」とありますので、アン・キャロル・ムーアという女性がどんなことを行ったのかは一目瞭然。
女性の社会進出が難しかった時代、アンの行く道も決して平坦なものではありませんでした。
アンの性格を特徴づけるものとして「じぶんのかんがえをしっかりもった」というのが二度出てきます。
今、どの図書館にも児童室や児童コーナーがあるのは、アンが子どもたちのための読書環境を整えた先駆者であったおかげなのだと思うと、感慨もひとしおでした。
絵本の絵の感じや志を持って生きた女性ということで、『ルピナスさん』にも通じるものを感じました。