絵本といっても...
この本は小学校6年〜中学生向きですね。
今の時代、これはマッチ箱だよといわれても分らない子供がいるかも?
(公共の場にて喫煙を禁止してる場所も増えたし、飲食店での喫煙コーナーもかなり見掛けるようになった。)
絵本の内容は、
骨董屋さんの曾お祖父ちゃんのお店へ、遊びに来た孫娘。
曾お祖父ちゃんが言った“この部屋で一番好きなものを持って来ておいで、その話をしてあげよう”
孫娘が持ってきたのは、曾お祖父ちゃんの大切な“マッチ箱”が入っているきれいな葉巻の箱でした。
アメリカへと家族で移民したイタリア人の曾祖父ちゃんの人生が詰まった奇麗な絵柄の葉巻の箱...
イタリアからの移民が多かったのは1800年後半〜1900年初頭...
その時期はアメリカでも葉巻産業は絶頂期にあったはず。
葉巻のラベルに絵や風景などが用いられる事が多かったのは、文字を読み書きできる人が当時、人口の半分ほどしかいなかったからとか?
沢山のマッチ箱の一つ一つには曾お祖父ちゃんが小さな頃から書いている“日記”が入っていました。
書くだけでは感動や思い出は少ないかもしれない...
古くなっても昔の懐かしい物が残ってるのって、素敵だなぁ。
最後の女の子の秘かな楽しみ...分かる気がしました。