パオちゃんはぞうだから、大きいけれど、まだまだ子ども。だからうさぎのおじさんが、あひるちゃんやぺんぎんちゃんを抱っこするのを見たら、思わず「ぼくも抱っこして」と言いたくなってしまうのは当たり前ですよね。
このお話では、子どもの「抱っこして」という素直な気持ちが目一杯出ていると思います。
そして、うさぎのおじさんが、自分より何倍も重いパオちゃんを決して「できません」なんて言わずに、一生懸命抱っこするところに、子どもの要求をしっかりと受け止めてあげる大人の姿がうかがえます。
私なんて、子どもの何倍も重いけれど、「え〜っ、なんで?」なんて、抱っこしないことも多いので、反省です。
我が家の子ども達は、抱っこいいなぁ、嬉しそうだなぁというより、パオちゃんを抱っこしたおじさんが押しつぶされてぺっちゃんこになるところが可笑しくてたまらないようですけれどね。