今日は、ハロウィン。
主人公のモリくんは、カボチャで作った車、ハロウィンカーにみんなを乗せて家々を回ります。
「トリック オア トリート!おかしを くれなきゃ いたずら するぞ」
「まあまあ いたずらされたら こまるわねえ」
そんな感じで、たくさんの家からたくさんのお菓子をもらい、ハロウィンカーに集めていきます。
ところで、ハロウィンカーの留守番は、ねずみの兄弟がしています。
ねずみの兄弟は、目の前のお菓子が食べたくて食べたくて、我慢できずに……。
「ひとつだけ……」
「うん ひとつだけね……」
でも、ひとつだけでは足りなくて、
「もう ひとつだけ……」
「うん もう ひとつだけ……」
あっと気が付いたときには、お菓子は、ほんの少ししか残っていませんでした。
がっかりするみんな。
ねずみの兄弟は自分たちでお菓子を集め直そうと、ハロウィンカーを飛び出しました。
少ししか残っていないお菓子にみんなはがっかりしましたが、ねずみの兄弟を責めるような言い方は、しませんでした。
その上、なかなか戻ってこないねずみの兄弟を心配して、探しに行ったりもしています。
そして、ねずみの兄弟がピンチだと分かると……。
お菓子よりも、友だちが大事。
この絵本はそのことを教えてくれる、やさしいハロウィンの絵本です。