楽しいかというと楽しい話ではない。
でも、アフリカの実在の少年ツソの話は、身に染みる。
お父さんが病気で死んでしまい(医者もいないし薬を買うお金もなく)、お母さんに捨てられ、4歳のツソと8歳のダウディはおばさんの家に預けられる。4歳でも水汲みとかいろんな仕事をし、いとこたちがたくさん食べるのに、ツソたちはほんの少しの食糧を食べるだけ。とうとうお兄さんと逃げ出して、街でピーナツや水を盗んで過ごします。ダルエスサラームにいくバスに乗ろうとする兄とはぐれ、翌日、自分もバスに乗り込みます。でもとうとう兄とは会えずじまい。
女の人と手をつないでバスにタダ乗りしいろいろさがしても会えません。
盗みながら暮らすうち、シスターに出会い、学校で食事や勉強を提供されます。
ある日、家(といってもおばさんの)に帰りたいといい、歩いていってみます。ノックしてどうぞ、と聞こえた声はきっとお兄ちゃんのもの。「お兄ちゃん!」と開ける瞬間で本が終わります。
再会できるところを読みたかったですが、、、
子供には、こういう恵まれない子もいると知ることが良いチャンスになるかと思いました。