なかなかシュールな作品です。
奥深い森の中で、小さな沼は一人ぼっちだったのです。
ようやっとやってきた蝶と話していましたが、やがて蝶が帰ろうとすると、
沼は、蝶をのみこんでしまったのです!
そして、鳥も、動物たちも。
そこへやってきた無邪気な女の子も、同じ運命に…。
いえ、沼は女の子の言葉に気づくのです。
「また明日」会えることを。
そして、とらえていた動物たちを戻し、沼はきれいな水をたたえるのです。
おどろおどろしい沼が孤独な主人公というのも印象的です。
それが、「また明日」という言葉で、こんなにも生まれかわるとは、
その言葉の素晴らしさを実感してしまいます。
実に、奥深いテーマを感じます。
このあたりを感じ取るのは、小学生以上くらいからでしょうか。
大人も考えさせられると思います。