ぼくのくれよん」 夏の雨さんの声

ぼくのくれよん 作・絵:長 新太
出版社:講談社 講談社の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:1993年04月
ISBN:9784061318915
評価スコア 4.58
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  • クレヨンというのは、「石鹸・蝋・脂肪などに各種の顔料をまぜて棒状に造る」と「広辞苑」に出ている。「学童などが用いる図画用の絵具」ともあるように、ほとんどの子どもが使ったのではないだろうか。
     色鉛筆と違って、削らなくてよくて、描いていく感触も柔らかいのがいい。
     漫画の「クレヨンしんちゃん」とか児童書専門店の「クレヨンハウス」とか、やはり子供と関係して馴染み深い。
     そのクレヨンを題材にして、「ナンセンスの神様」という異名のある絵本作家の長新太さんが描いた作品が、この絵本です。

     一本のくれよん(絵本の表記がひらがななので、以下ひらがなで)がまず出てきます。
     大きな丸太のように、とても大きいのです。
     どうしてかというと、ぞうさんのくれよんだからです。
     ぞうさんが青いくれよんで大きな丸を描くと、まるで池みたいにみえます。
     まちがってカエルが跳び込んだりします。
     赤いくれよんで描くと、火事みたいに見えます。
     動物たちがあわてて逃げ出します。
     黄色のくれよんで、大きなバナナを描きましたが、もちろん食べられません。
     ぞうさんの大きなくれよんは、人騒がせなくれよんです。

     ページを開くと、子供たちの歓声と笑い声が弾きでるような作品です。

    投稿日:2021/04/04

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