遠くの町から引っ越してきたばかりのたっくんには、まだお友達が一人もいません。
「つまんないなぁ」とつぶやきながら公園の砂場で砂遊びを始めると、砂がもこもこ動き始め、砂場の神様スナドンが現れて…?
大きな卵型をした灰色の体に短い手足、つぶらな瞳とにんまりした大きな口、なぜか頭には黄色い小さなバケツを乗せた『砂場の神様スナドン』
この体から漂う安心感とキャラクターは、タダモノではありません。
一緒に遊ぶうち、友達がいないことを寂しそうに打ち明けたたっくんの気持ち、スナドンはちゃーんとわかってくれていたんですよね。
念願のお友達ができたたっくんのとびきりの笑顔に、胸の中がほっこり温かくなりました。
残念ながら我が家の近所の公園には、もうほとんど砂場がありません。
「いたずらされるから」「ネコのトイレになってしまうから」というのが理由のようです。
この絵本を読んで、昔遊んだ砂場のひんやりした感触を懐かしく思い出すことができました。