黒井健さんの絵は、どの絵本をとってもやわらかで優しいタッチの絵で、
見ていて優しい気持ちになりますよね。
この絵本もそう。
優しいお話にぴったりです。
丘の上に一軒の帽子屋がありました。
帽子屋のおじいさんが作る帽子は、とても美しく、
かたくずれのしない丈夫な帽子なんです。
おつきさんは、たくさんの人が帽子を買っていくのを見て、
自分も作って欲しくなるのでした。
この絵本の見返しには、月の満ち欠けのイラストがあります。
そうなんです。
この絵本は、おつきさんが色々な帽子を被ることによって、
月が三日月になったり、
帽子をすっぽりと被って新月になったりを表しています。
なんてお洒落なお話でしょう。
思いもつかない発想力に驚きです。
色々な帽子を楽しんでいるおつきさんが、とっても可愛いですよ。
この絵本を読んだ後は、親子で夜空を見上げて、
今日はどんな帽子を被ったおつきさんが見れるのか…
と楽しんでみるのもいいですね。
読み聞かせをするなら3歳くらいからがおすすめです。