カメレオンレオンは桜若葉小学校の校庭の大きなクスノキからこちらの世界に出入りしてくる別の世界の変身できる探偵さん。
前作の「カメレオンのレオン つぎつぎとへんなこと」の続きになっていますが、前の作品に登場した子どもたちが出てくるわけでなく、それぞれがレオンと出会った桜若葉小学校の子どもたちの短編になっています。
そしてお話が進むにつれて、だんだんレオンの言っているむこう側の世界のこともいろいろとわかってきます。
「トモロートアミは中庭で」
「天才ツボ押し少年シンスケ」
「ソウタノセンセイ」
「レイカのおじさん達」
の4編が収録されていて、個人的に面白かったのは「ツボ押し少年のお話でした。
私もツボマッサージは得意で、結構子小さいなころから親たちには喜んでもらっていましたが、きっと“天才”ではなかったなぁ。
シンスケを信用させて異世界へ連れて行くために、レオンが考えた行動が面白かったです。
短くて読みやすくて、読んでいるととっても楽しいので、ぜひ読んでみてほしい1冊です。小学校中学年くらいから共感を持って読めると思います。