岩波の子どもの本、ってやっぱりいいなあって思いました。
この絵本は小さい頃に読んだかどうか・・ちょっと記憶にはないのですが
小さい頃読んでいたとしても、すでに「今」ではない「もうちょっと昔」の
物語。私の父が小さかった頃の「やまのこどもたち」の物語なのだろうな。
そんな昔の物語ではあるのですが、家族や、まわりの人々との結びつきが
しっかりあって、限られた中でのお楽しみがあって、とってもあったかい
暮らしだなあ、いいなあ、とわくわくしてしまうのです。
そう、なんでも手に入るのではない方が、わくわくするのですよね。
おぼんにはく、あたらしいげたを買ってもらうところとか、おとしこしの
じゅんびをしているところとか。運動会にみんなで行くのも素敵です。
おばあちゃんが子どもの面倒をみているというのもいいのだよなあ。
私の父が昔、小学生だった頃、おばあちゃんが亡くなった時に「もう学校に
行きたくない」と泣いた・・なんて話まで思い出してしまいました。それだけ
昔は、年寄りと子どもの結びつきは強かったのでしょうね。今もそうありたい
けれどな。