随分むかしに「くまくまちゃん」と出会い、大好きになった高橋和枝さんの絵本です。
「くまくまちゃん」は家の中のお話ですが、この絵本は主に外でのお話なんですね。
くまの子が、雨の中を歩く物語。
文章が少なくスッキリとしていますが、それがかえって心地いい。
文章の合間から、雨の音が聞こえてくるようです。
大人になると雨の日は憂うつに感じがちですが、
「そうそう、子どもの頃はこんな気持ちだったなあ」と思い出しました。
家に帰ったとき、お母さんが少し心配そうに出迎えてくれる、あの嬉しい気持ちも。
優しい雨の音に包まれながら、久しぶりに外を散歩したくなります。