コマ割りの絵をひとつひとつ見ていくと、
登場人物の声や周りの音が聞こえてくるような気がしてきます。
子ども達は、自分が「少年」になったり、
「ぬいぐるみのさる」になったりして、お話を楽しみます。
大事な「ぬいぐるみのさる」を失くした少年の気持ちがじんわりと伝わってきます。
次から次へと、動物達に連れて行かれる「さる」。
『もっと、やさしくしてあげて!』
『やぶれちゃったら、かわいそう・・・』
『早く男の子にかえしてあげて!』
と、ぐんぐんお話に引っ張られていきます。
ぼろぼろになってしまった「ぬいぐるみのさる」を救ったのは・・・。
確かな絵と確かなストーリーで感動が残ります。