おばけのケーキ屋さんが作るケーキは、とってもおいしいケーキ。
だけど、女の子にとっては「パパの作るケーキとおなじくらい」
だから、おばけはショックを受けます。ケーキ屋さんですもの、
プライドがありますから。
ケーキ屋さんは、女の子の死んじゃったパパだったのかな。
女の子はそうだって言っているけど、ケーキ屋さんにはそんな
意識がないんですね。でも、たとえ、おばけがパパだったと
しても。おばけにその意識がない方が少しは寂しくなくてよかった
なって思いました。おばけがこの世に思いを残して、いろんな
ことを考えて存在しているよりも、この世で生きているヒトの方が
死んじゃったヒトのことを思い出していろんなことを考えている
方が、健全な気がしたのです。そう、おばけがたとえパパだったと
しても、のんきにぽわんとしていてほしい。