昔のメキシコの、ウワベ国とチョンタラ国のお話。
あるとき、一方の国の立てたピラミッドが
立派なのに嫉妬したもう一方が、
ピラミッドを盗もうとします。
それがきっかけで、二つの国は戦争に。
長い間続いた戦争にくたびれ果てた二つの国は、
それぞれの国からお嫁さんを出して親戚になろう、と
和平の実現に向けて動き出します。
戦争ってこんなつまらないことがきっかけで始まったりするんだ・・・
仲良くなろうという気持ちさえあれば、
いろんな方法があるもんなんだな・・・
と、色々深く、考えさせられました。
絵は抽象的で7歳の息子にはちょっと分かりづらかったみたいですが、
ストーリーにはしっかりついてきてました。
メキシコに古くから伝わる民話かと思って読んでいたら、
どうも日本人の方が創作した物語みたいで、
非常によくできているお話だなぁと感心しました。