東大寺大仏縁起絵巻からのエピソード。
前半の『生まれかわり』に続いての後半部分だそうです。
めでたく建立された大仏さまですが、それで終わりではありません。
黄金を塗って、大仏殿も整えなければなりません。
奈良時代、物資の確保も大変だったことが伺えます。
天皇、僧侶はもちろんのこと、神さま、仏さま、雷さま、仙人、五百羅漢などなど、
多くの祈りによって完成したことがわかります。
今も各地に残る伝説が、その痕跡を伝えているのですね。
その後、大仏殿は戦火で消失、再建と、多くの人の思いが今の姿なのです。
それだけに、その祈りが伝わってきます。
古人の祈りをしっかりと受け止めたいです。