まま母から冬の森ですみれを摘んでくるように命じられたマルーシカは不思議な大きい焚火に出います。たき火の周りにはぐるりと12人の月の精が座っていました。3月の精がつえをふるとまわりの雪がとけて、すみれの花が咲き始めます。
まま母がつぎつぎ冬の森にありもしないものを取ってくるように言いつけるのですが12の精が助けてくれます。
私は6月のいちごを摘む絵が好きです。てんてんとちらばる赤。
大人になって、画家の丸木俊さんは女性で、原爆の図を描いた人であったことを知りました。大人の目から見ると、子供の絵本にしては暗い感じがしますが、子供のころはそんなこと少しも思いませんでした。