ある日突然あやちゃんが「じゅげむじゅげむ」と言っているのを聞いて驚きましたが、私がびっくりして聞いているとうれしそうな顔をして「ちょうきゅうめいのちょうすけ」と最後まで暗唱してくれました。
「なんでじゅげむが言えるん?」と聞くと「TVで」と言います。
どうやらにほんごであそぼで覚えたようです。
それにしても耳で聞いただけで覚えるなんてこどもはすごいし、繰り返し学習することの大切さを改めて感じました。
図書館でこの本を見つけたのは、それからだいぶ後になってですが、あやちゃんが喜び驚くかなという気持ちと私自身も覚えたいという思いから借りてきました。
表紙はとてもインパクトのある顔のアップです。
早速この本を引っ張り出してきたあやちゃんは、表紙を見るなり「これ誰で?」
「じゅげむ」と言うと「えっ!」と驚いていました。
最初のじゅげむの名前の紹介のところは挿絵をみながらゆっくりと読みました。
後半のじゅげむの名前が4回繰り返されるところは、わざと早口で読むと、あやちゃんは下から私の顔をすごいというような顔つきでのぞきこみます。
私は暗記しているあやちゃんの方がすごいんだよ。私は本を読んでいるだけだからと内心思いながら頑張って早口で読みました。
そのうちにあやちゃんが驚きの顔から笑いの顔へと変わって、何度読んでもこの後半のじゅげむのところは大笑いをします。
こんなに喜んでくれるなんてね。
私も覚えることができたし、あやちゃんのおかげです。