寿限無は小学生の時に1学年上の生徒が劇で演じたのを見たのを覚えていました。
そして30年後、NHK教育テレビで一般の人々が暗唱しているのシーンをたくさん見ました。
こんなに長い名前、なんでみんなちゃんと覚えられるのだろうかと不思議でしたが、この絵本を読んで、フレーズごとにそれぞれの意味がなんとなく分かって、すると不思議なことに自然と私も暗記することができました、というか、暗記できていました。
寿限無の名前は単にことばの羅列なのかと思っていましたが、こうやって意味もなんとなく分かり、落語であること、長い名前なだけでなく、寿限無のストーリー全体が分かったのは、私にとってはとても新鮮な経験でした。
勉強になりました。
3歳の娘に読み聞かせていますが、彼女はどこまでストーリーが分かっているのだろうかと思いますけれど、楽しそうに聞いています。
絵がシンプルで分かりやすく、楽しげにやんちゃそうな寿限無君が愛嬌いっぱいに描かれているので、小さな子にも楽しめるのだと思います。
おしり丸見えの金太郎を着た寿限無君、
そんな寿限無君が大海原、大宇宙を前にしてちょこんとお知りを見せつつ立つさま、
おもちゃをお部屋いっぱいにちらかして大きなおにぎりをほおばる姿、
シューリンガンにいただいただろうおまんじゅうを金ちゃんにあげて、頭のコブにテープを貼ってあげている寿限無君
どのページにも愛嬌いっぱいかわいさいっぱいの寿限無君が描かれています。