ネパール民話だということですが、インパクトのある絵に民族性を感じていたら、この個性的な絵を描いたのは日本人と知ってびっくり。
でも、秋野さんはネパールに滞在したことがあるそうですから、ネパール色が濃い作品なのでしょう。
まずは絵に圧倒されました。
継母に虐げられたプンクマインチャを主人公にした数奇な物語。
良い人悪い人のパターンは日本の昔話と共通性を感じますし、継母の執拗ないじめはヨーロッパ的なのですが、きつねとやぎの頭をもったやぎという動物は、ネパールの伝承動物なのでしょうか?
話の展開に強引さと残酷さを感じましたが、個性的で心に残る一冊です。