子犬のうんちは、みんなに汚いと馬鹿にされ、悲しく涙します。でも、最後は、とても美しいものの力となるのです。
初めて読んだ韓国の絵本です。
本当に、本当に感動しました。
汚いうんちのはずなのに、こんなに美しいお話になるなんて・・・。生れて初めて、うんちを抱きしめたいと思いました。それ位、愛に満ちたお話です。
途中で、道に落ちた、ただの土くれを、通りかかったおじさんが、自分の畑の土だと気付いて、いとおしそうに両手で拾い上げる場面でも、農家の人の土に対する深い愛情が、感じられて、感動しました。
でも、なんと言っても、うんちが、たんぽぽの芽をギュッと抱きしめるところが、一番感動します。
ちっぽけで、汚い道端のうんちに、命を吹き込んだこの作品は、目からうろこの本当に驚くべき絵本です。
読後、息子が、大好きな子犬よりも、「うんちの方がかわいい」と思わず口走ったほどです。