いつもは訳として名前を見かける那須田さんが本書で初めて文を担当されたとのことです。気になって手に取ってみました。
【内容】すいようびくんは月のしずく・木々にたまった朝つゆ・夜霧を集める。なぜかって?これが仕事だから。更に元気のエキスを集めたら六人の曜日の妖精に分けて・・・。
【文】夢の中にいるようなお話です。やがて全てが集まって「げんきだま」となり皆の元へと届けられるのですが、文章が抽象的だけに分かりにくくもありました。
【絵】大きなはけでびゅーっとなでた感じの伸び伸びとした描き方と、それぞれの場面で使われている色が鮮やかです。中でも朝焼けに映える太陽が気に入りました。
気になったのはみんなの夢や子供達の笑い声などを加えてグツグツ煮る場面。お鍋が小さすぎませんか?みんなの夢って、すいようびくんの身体くらいしかないほどちっぽけなものですか?もっとページ一杯にお鍋を描いて、必死になってすいようびくんが小さい身体でかき混ぜている。この方がもっと夢があった気がします。